令和元年度 長野県厚生農業協同組合連合会　下伊那厚生病院 病院指標

退院患者さんの83.85％が70才以上の方となっており、平成30年度とほぼ同様の割合となっております。当院が飯田下伊那地域の高齢者医療の一翼を担っていることをお分かりいただけるかと思います。
平成30年度と比べ60歳以上の患者さんが2.86%増加しております。要因として60代の方が皮膚疾患で入院するケースが増加したことが考えられます。

当院では、内視鏡検査・画像検査等で癌が発見された（または疑われる）場合、患者さん本人・ご家族の意向を踏まえながら速やかに手術・化学療法等の実施可能な医療機関へ紹介・転院をしていただくことが多くなっております。また、他医療機関で手術・化学療法等の治療を行った後の加療（ターミナルケアを含む）を当院で行っております。このように当院では癌治療に関しては、他施設との連携をとりながら診療をする体制をとっております。令和元年度は「胃癌」「大腸癌」「肺癌」「肝癌」の患者さんがいらっしゃいましたが、いずれも10人未満のため「－」となっております。

平均年齢にも現れているとおり、高齢患者さんの肺炎が多くなっており、中等症の患者さんが多くなっていることがお分かりいただけるかと思います。令和元年度は中等症の平均年齢が80.07歳となり前年度より少し若くなっています。平均在院日数も11.00日で前年度より約6.00日短縮されています。これは平均年齢が若くなったことと、医師および院内感染対策委員会にて早期に原因となる細菌等を確認し適正な治療を実施していることが影響していると考えられます。「軽症」「重症」「超重症」の患者さんも入院されていますが、10人未満のため「－」となっていますが、平均年齢が高齢になるほど重症化となっております。

当院では、脳梗塞に対して薬物療法ならびにリハビリテーションを中心に診療を実施しております。
令和元年度は発症から3日以内の患者数が12人おり、主に薬物療法で治療しております。脳梗塞の急性期が終了したあとにリハビリテ－ションを行うので平均在院日数も長くなる傾向になります。

ここに挙げられている疾患は治療に困難を伴う難治性の感染症等です。当院では感染管理認定看護師を配置し感染症の予防と治療に努力しております。
敗血症については、高齢患者さんが多くを占めており、感染症が重症化した状態で受診され入院となることが多くなっております。
手術・処置等の合併症については、カテーテル関連尿路感染症となっております。
平成30年度と比較し、敗血症の症例数が減少しております。
手術・処置等の合併症については、平成30年度と比較し増加しております。
　寝たきりの患者さんが認知症や不穏により尿留置カテ-テルをさわったり、引っ張ってしまい尿路に感染症を起こすことが要因と考えられます。