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小児用肺炎球菌

小児用肺炎球菌ワクチンとは

平成25年11月1日より小児肺炎球菌ワクチンが、7価から13価になりました。これまでのPCV7(7価)は髄膜炎の原因となる主要な肺炎球菌をカバーしており、事実肺炎球菌による細菌性髄膜炎は激減しました。その一方で今まで目立ってなかった他の型の肺炎球菌による髄膜炎の比率が高くなってきました。

今まで対応できなかった型に対向するために、13価の小児肺炎球菌ワクチンが開発されました。13価ワクチンには、従来より6種類多い計13種類の肺炎球菌の成分が含まれています。これにより、今までより多くの肺炎球菌に対して、予防効果が期待できると考えられています。

肺炎球菌はのどなどから体に入ります。子どもは、大人とは病状が少し異なるので、小児の肺炎球菌感染症として、 特別に分けて考えます。大人だと肺炎になることが多いのですが、子ども、特に2歳以下では、脳を包む膜にこの菌がつく細菌性髄膜炎が多くみられます。この菌による髄膜炎は年間200人くらい発生しています。肺炎が12,000人、この他重い中耳炎や肺炎、菌血症や敗血症も起こします。

細菌性髄膜炎を起こすような場合でも早期診断は難しく、その後にけいれんや意識障害が始まってきます。 診断がついても、抗菌薬が効かない耐性菌が多く、治療は困難です。 ヒブによる髄膜炎に比べて、死亡と後遺症の比率が少し高くなります。 肺炎を起こした場合も、ウイルス性肺炎と異なって、大変重症です。 中耳炎の場合でも、耐性菌が多いので、重症で治りにくくなります。

接種内容

接種対象 2ヶ月~5歳未満の小児

※接種開始時の年齢により、接種回数が異なります。

開始時: 2ヶ月以上~7ヶ月未満 接種回数:3回+追加1回
    7ヶ月以上~1歳未満      2回+追加1回
    1歳以上~2歳未満      2回
    2歳以上~5歳未満      1回

 

接種方法

※1回目の接種の後、1ヶ月おきに筋肉注射を行ないます。
※1歳未満は約1年後に追加接種をします。
小児用肺炎球菌ワクチンは他のワクチンと同時接種することが可能です。ヒブワクチンや三種混合ワクチン(DTP)と同時接種することで、 医療機関への来院回数を最小限にすることができます。 当院では三種混合ワクチンの接種も可能です。

接種費用

1回目
2回目以降
定期接種

市町村により異なりますが、公費助成により無料、または一部負担で接種することができます。
公費対象は2ヶ月以上 ~ 5歳未満の小児です。
※小児用肺炎球菌ワクチンに関してはJA組合員割引はありません。

接種お申込み先

●お電話、または健康管理課受付にてご予約ください。
●予約には市町村から配布された予診票が必ず必要です。
●他の予防接種との接種間隔に注意して下さい。
●安全性、副反応が出た時の危険性もご理解の上、同時接種できます。

下伊那厚生病院 健康管理課 Tel:0265-48-8100(直通) 平日10:00〜17:00

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